「会長投稿100」カテゴリーアーカイブ

022  「村野藤吾」建築勉強会(第1学舎エリア編 その3)

千里山建築幹事会では、「もっと千里山キャンパスの建築、特に村野建築を勉強しよう!」ということで、定期的に勉強会を行うことになりました。

村野藤吾の建築の価値をいかに見出していくか?というところに主眼点があります。

そのために、ロケーションや歴史、今の使われ方などをしっかり学んで、その保存や利用につなげたいと思います。

第1学舎エリアその3です。その2はこちら

法文研究室1号棟、2号棟

法文研究室1号棟の入り口。2023年9月2日撮影。
雰囲気のある階段

外壁タイルについて

法文研究室1号棟と2号棟ではよく似ているが違う表情のタイルが使用されています。

法文研究室1号棟の外壁タイル:凸
法文研究室2号棟の外壁タイル:凹
1号棟の足元は少し立ち上がって、通気口があります。第4学舎2号館と同様です。
2号棟の足元はこんな感じで巾木のようなタイル割で地面に潜っています。
法文研1号棟(1959年)と2号棟(1967年)の配置。1号棟のタイルは凸型、2号棟のタイルは凹型

当時のタイルをお借りしました。

1号棟につかわれているのと同じものと思われます。表面のようです。
こちらは裏面。取付ワイヤーのようなものがタイルにつけられています。ワイヤーの根本は斜めにカットされています。
こちらは2号棟に使用されているタイルと同じものと思われます。表面。
こちらが裏面。モルタルが貼り付いています。

法文研究室1号棟のデータ

構造:鉄筋コンクリート造陸屋根5階建
建築面積:449.02㎡
延床面積:1,883.77㎡
竣工年:1959(昭和34)年

法文研究室2号棟のデータ

構造:鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付7階建
建築面積:566.73㎡
延床面積:1,162.12㎡
竣工年:1967(昭和42)年

法文研究室1号棟、2号棟を見学した幹事の意見

  • 廊下の雰囲気が良い。
  • 階段の手すりがオシャレ。
  • 1号棟と2号棟のタイルは見た目は同じ感じだが、凹凸が違う物が使われている。

その4につづく…

20230902

021 「村野藤吾」建築勉強会(第1学舎エリア編 その2)

千里山建築幹事会では、「もっと千里山キャンパスの建築、特に村野建築を勉強しよう!」ということで、定期的に勉強会を行うことになりました。

村野藤吾の建築の価値をいかに見出していくか?というところに主眼点があります。

そのために、ロケーションや歴史、今の使われ方などをしっかり学んで、その保存や今後の利用につながれば、と思います。

第1学舎エリアその2です。その1はこちら

岩崎記念館

岩崎卯一先生の銅像が建物の前にあります。2023年9月2日撮影。
この建物の特徴は窓。1階は凹み、2・3階はツライチ、4階は出っ張っています。
玄関はこんな感じでオシャレ。
昭和57年の航空写真。矢印の建物が岩崎記念館。
昭和50年頃の写真。学生たちが芝生でくつろいでいます。建物のプロポーションが美しく、玄関のキャノピーも軽快。このアングルでの写真は現在撮れません。
玄関部分、外側から内部のホールにかけて、このようなタイル割りになっています。職人技!

岩崎記念館のデータ

構造:鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付4階建
建築面積:639.61㎡
延床面積:2,686.98㎡
竣工年:1974(昭和49)年

1階平面図

岩崎記念館を見学した幹事の意見

  • 仮に建て替えるとしたら、何が不便なんだろう?いろいろな意味でまだまだ使える建物
  • 玄関ホールの床タイルの貼り方は貴重
  • 各階で窓の表情(凹んでいたり出っ張っていたり)が違うデザインは現在では見られない

その3につづく…

20230902

020 「村野藤吾」建築勉強会(第1学舎エリア編 その1)

千里山建築幹事会では、「もっと千里山キャンパスの建築、特に村野建築を勉強しよう!」ということで、定期的に勉強会を行うことになりました。

村野藤吾の建築の価値をいかに見出していくか?というところに主眼点があります。

そのために、ロケーションや歴史、今の使われ方などをしっかり学んで、その保存や今後の利用につながれば、と思います。

第1回目は第1学舎エリアです。2023年9月2日に見学しました。

まずはこのキャンパスマップから。

画像をクリックすると拡大できます。

今回は第1学舎エリアを回りました。赤丸の部分です。

見学した村野建築は以下。それでは行ってみましょう!

  • 簡文館(博物館) 図中①
  • 法文研究室1号棟 図中②
  • 法文研究室2号棟 図中③
  • 第1学舎2号館  図中⑤
  • 第1学舎3号館  図中④ 
  • 岩崎記念館    図中⑥

簡文館

簡文館の一部は博物館として公開されています。20230902撮影。
写真は昭和3年頃。赤矢印の建物が新築当初の簡文館。
昭和30年頃。第1学舎1号館新築の際、図書館(=現在の博物館)部分で簡文館(赤矢印)と接続された。
スロープはユニークな導線で、かつては実用されていた。
このスロープの基礎はコンクリート製の擬石で村野藤吾自らが左官職人と仕上げた、とのこと。
昭和12年頃。恐らく現在の博物館2階特別展示室(第1展示室)部分。
昭和30年頃。室内の明かりはトップライトと吊り下げ照明器具。
増築の経緯がわかる図面を大学管理部署から提供いただきました。

簡文館のデータ(いずれも竣工当時のデータ)

1928(昭和3)年竣工部分

構造:鉄骨・鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付4階建
建築面積:411㎡
延床面積:1,302.02㎡

1955(昭和30)年竣工部分(村野建築)

構造:鉄骨・鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付4階建
建築面積:384.7㎡
延床面積:1,033.24㎡

2006(平成18)年竣工部分

構造:鉄骨・鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付4階建
建築面積:445.51㎡
延床面積:1,587.51㎡

簡文館を見学した幹事の感想

  • 1928(昭和3)年竣工部分は千里山キャンパスに現存する最古の建物
  • 村野建築の部分は円形だから使いにくいという意見があるが、当初は図書館として建てられたので理解できる。改修しつつ永く使うためには用途もよく考えるのが良い。
  • これは建て替えへんやろ…

簡文館だけでこんなボリュームになってしまいました。その2に続きます…

20230902

019 幹事会飛鳥合宿

みなさま幹事会で飛鳥合宿を行いました。

合宿の議題
・千里山建築会の今後について
・ロゴマークについて
・千里山キャンパスの建物についての提案
・その他

関西大学飛鳥文化研究所

飛鳥文化研究所はセミナーハウスとして、ゼミ合宿等に利用されていて、関西大学教育後援会のウェブサイトには次のように紹介されています。

この関西大学飛鳥文化研究所・植田記念館は、元・教育後援会会長植田正路氏からの多額の寄付によって、昭和50年3月、奈良県高市郡明日香村稲渕に本館が建設されたのがはじまりです。

昭和47年、関西大学の手により高松塚古墳で彩色壁画が発見されて日本古代史が脚光を浴びましたが、植田氏は日夜発掘や調査を続けるスタッフの健闘を目の当たりにして、明日香の地に教育と研究のための施設があればという思いに駆られ、実現を見るにいたったものです。

教育後援会の紹介サイトは以下

過去の投稿記事はこちら

館内見学

さて、今回の参加者にこの飛鳥文化研究所・新館の施工を担当された安藤さん(14期)が居られまして、解説をしていただきながらぐるっと一周まわりました。

館内はこんな感じで小さな棟が渡り廊下でつながっている。
軒先のRCができるだけ薄く見えるように工夫された(施工が大変だった)とのことです。

こんな仕掛けもあります。
教室の椅子は竣工当時から使用されていて、このようにスタッキングできるもの。長時間座っているとお尻が痛くなるので座布団が設置された。
森本靖一郎文庫(対面には、久井忠雄文庫、稲野治兵衛文庫もあります)
中庭に設置された水時計
元となった「水落遺跡の水時計装置」の説明プレート
食堂にて

食後の懇親会では、いろんなお酒も飲みながら、さまざまな意見が出され、ゆったりと、かつ、たくさんの議論・情報共有ができました!

なかでも、千里山建築幹事会ではまず、定期的に勉強会を行って千里山キャンパスの建物を知ろう、ということになりましたので、今後それらの様子も報告する予定です。

2日目・飛鳥散策

定番の石舞台
中の様子
飛鳥寺
本尊飛鳥大仏 鞍作鳥によって造られた日本最古(609年)の銅像

この投稿は2022年5月の総会で、私、市原が会長に推薦された際、所信表明で「HP活用のために任期中に100本の投稿をする」と発言したことに基づく企画であります。

本企画の記事は以下1~4のいずれかを満たす投稿としています。

  1. 会則の目的に「会員相互の親睦を図る」とあり、卒業生にできるだけ有用な情報を提供すること
  2. 同じく「関西大学建築学科の発展に寄与」するため、現役学生と卒業生をつなぐ情報であること
  3. 同じく「建築に関する学術・技術の進歩発展に寄与」するための情報であること
  4. 「建築」という単語を入れること

20230702

018 村野建築探訪 ~カトリック宝塚教会~

こんにちは。

今回は、前回の宝塚市役所から引き続き、宝塚カトリック教会の見学会のレポートです。
阪急宝塚南口から逆瀬川方向へ向かって歩いていくと、線路沿いにすっと伸びるとんがり帽子が見えてきます。(写真は線路を渡れず、逆瀬川側から撮ってます。)
そう、カトリック宝塚教会です。

仕上げは粗目です。

写真で見るよりも、もっと粗い感じです。

細かい影ができ

竣工は1965年。

地面と建物の境を薄くデザインされていることから、
「生えているかのような建築」と呼ばれるの村野建築の一つです。
千里山キャンパスの特別講堂・現KUシンフォニーホールもそうですね。

建物の角のガーゴイル部分、村野建築らしく雨仕舞のこだわりが強い。

正面から

ハイヒールをひっくり返したシルエットからヒントを得たという話や、クジラをイメージしたという話もあるようです。

天井の波打った板張りが、多様な窓から入ってくる光や照明を反射しています。また、壁の荒い素材とも対比して、とても幻想的です。

階段もとても有機的です。

見学は、一般の方も可能なようです。

是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。

次回は、大庄村役場についてです。お楽しみに!


この投稿は2022年5月の総会で、私、市原が会長に推薦された際、所信表明で「HP活用のために任期中に100本の投稿をする」と発言したことに基づく企画であります。

本企画の記事は以下1~4のいずれかを満たす投稿としています。

  1. 会則の目的に「会員相互の親睦を図る」とあり、卒業生にできるだけ有用な情報を提供すること
  2. 同じく「関西大学建築学科の発展に寄与」するため、現役学生と卒業生をつなぐ情報であること
  3. 同じく「建築に関する学術・技術の進歩発展に寄与」するための情報であること
  4. 「建築」という単語を入れること

20230220

017 村野建築探訪 ~宝塚市役所~

こんにちは。幹事の西田貫人さんから投稿をいただきました!

今回は、昨年の後半に参加した村野建築の見学会の様子を遅ればせながらレポートします。

まずは、宝塚市役所です!

宝塚市役所の外観

輪郭は、アスプルンドのストックホルム市立図書館にそっくり。3階までのL字型の平面と円形の4階で構成されています。
竣工は1980年。村野作品としては後期の作品。

同年に関西大学第一高等学校(現・1号館)が竣工しています。

プレキャスト・コンクリートで出来たベランダの手すりや、それが屋上までしっかりデザインされている点が、とても一高と似ています。

コンクリートの円柱と手すりが印象的ですが、部屋の外壁は、レンガのようなタイルが用いられています。

村野建築らしいフランス積み。(目地は太めでほぼ面一)

複数の窓を組み合わせる村野式組子窓も健在です。

内部に入って1階の市民ホール。

ストックホルム市庁舎から影響を受けていると聞くと納得の雰囲気です。ただ、現在はワクチン接種の都合でパーテーションで仕切られていました。(残念)

2階の手すりには、椅子の座面をカットしてデザインとして使用しています。工業製品も活用するところがアヴァンギャルドですね。

ホールには、下の階につながるらせん階段もあります。

ホールには、下の階と通じるらせん階段も設けてあります。

一段目が浮いていたり、低めの踊り場、滑らかな側桁がとても綺麗でした。

手すりなどの細かい場所も握りやすいデザインとなっています。

第4学舎で見たことのあるような手すりも・・・

4階の議場へ

赤いカーペットと木目調の設えの議場となっています。

上を見上げると白い天井は、カーペットの赤がほんのりと反射し、縁からは間接光が照らしています。


今回の投稿は以上です。
まだまだ、お伝えしたい点は多数ありますが、村野藤吾らしさがとても溢れている建築でした。

次回は、カトリック宝塚教会についてです。お楽しみに!


この投稿は2022年5月の総会で、私、市原が会長に推薦された際、所信表明で「HP活用のために任期中に100本の投稿をする」と発言したことに基づく企画であります。

本企画の記事は以下1~4のいずれかを満たす投稿としています。

  1. 会則の目的に「会員相互の親睦を図る」とあり、卒業生にできるだけ有用な情報を提供すること
  2. 同じく「関西大学建築学科の発展に寄与」するため、現役学生と卒業生をつなぐ情報であること
  3. 同じく「建築に関する学術・技術の進歩発展に寄与」するための情報であること
  4. 「建築」という単語を入れること

20230220

016 2023年初投稿

約2ヶ月ぶりの投稿になります。今回は仕事で松江に行きましたので、散歩スナップをしてきました。

1.旧紳士服トラヤ

元山陰道産業株式会社ということで、松江市登録歴史的建造物(登録番号第2号)です。

外観
現在は営業されていないような感じでした。
説明プレート

2.須衛都久神社

すえつぐじんじゃと読みます。

この日は2月3日で節分祭というのが行われているようでした。昨年は神主さんの舞いが見られたとの事ですが、今年はありませんでした。

神社のすぐ横が宍道湖です。

宍道湖、対岸に小さく見える白い建物が、島根県立美術館(設計:菊竹清訓)

色んなところに行った先での「お散歩建築スナップ」も今後アップしようと思います!会員の皆様からの情報があれば、ご一報くださいませ。

今回の投稿は以上です。次回をお楽しみに!


この投稿は2022年5月の総会で、私、市原が会長に推薦された際、所信表明で「HP活用のために任期中に100本の投稿をする」と発言したことに基づく企画であります。

本企画の記事は以下1~4のいずれかを満たす投稿としています。

  1. 会則の目的に「会員相互の親睦を図る」とあり、卒業生にできるだけ有用な情報を提供すること
  2. 同じく「関西大学建築学科の発展に寄与」するため、現役学生と卒業生をつなぐ情報であること
  3. 同じく「建築に関する学術・技術の進歩発展に寄与」するための情報であること
  4. 「建築」という単語を入れること

20230220

015 草屋根の遠足

草屋根の会というのがありまして、こちらの遠足に参加して参りました。

今回はそのレポートです。


遠足の行程は次の3つでした。

  1. 淡路景観園芸学校見学
  2. Café bistro tabata で昼食
  3. 五斗長垣内遺跡見学

午前9時三宮出発、参加者17名のバスツアーです!

1.淡路景観園芸学校

こちらは、草屋根の会アドバイザー、兵庫県立大学大学院 緑環境景観マネジメント研究科 講師の新保奈穂美先生にご案内いただきました。

兵庫県立淡路景観園芸学校では、「景観園芸」という新たな分野における実技・実践主体の教育・研究に取り組んでおられます。

宿根草で屋上緑化の実践
ロックガーデン
これはなんでしょう?
バイオネストというそうです。剪定枝などでこのような囲いを作り、その中に落ち葉等を入れ、自然に返すコンポストの役割になるそうです。自宅に取り入れようと思いました。
実習用のレイズドベッドは車いすでも作業できる工夫がされています。高さがあると腰への負担も軽減されます。
雑草を食べてくれるヤギの「ユキちゃん」(手前)と「コユキちゃん」(奥)
ハロウィンですね~

13haという広大な敷地と豊かな自然で実践的な教育・研究ができる素晴らしい環境でした!

こちらには、兵庫県立大学大学院 緑環境景観マネジメント研究科(専門職)、園芸療法課程、生涯学習課程があるそうです。

2.Café bistro tabata

個人的には本日のメイン!です。

このあたり一帯が竹藪だったそうな…
お店から見える景観。素晴らしい!
仮屋漁港 真鯛のパイ包み焼きー草屋根のエストラゴンの香りー
おいしかったぁ~

Café bistro tabata さんの instagramはこちら

3.五斗長垣内遺跡

なんと読むでしょう?「ごっさかいといせき」と読みます。淡路市黒谷というところにあり、2012(平成24)年に国史跡に指定されたそうです。

弥生時代後期に鉄器づくりが行われていたムラの遺跡です。

入口の拠点施設です。
竪穴式住居の向こうに見えるのは「播磨灘」
山側はこんな感じです。この上の方から海の眺めは気持ちよかったです。

こんな良いところなのに、無料です。

草屋根の会には、ユーザー、施工関係者、製造関係者、アドバイザーなど、草屋根に関係する様々な人たちが集まっています。本日は2つの施設見学とその間の昼食で、そんな皆さんの会話がクロスオーバーし、非常に充実した1日でした!

今回の投稿は以上です。次回をお楽しみに!


この投稿は2022年5月の総会で、私、市原が会長に推薦された際、所信表明で「HP活用のために任期中に100本の投稿をする」と発言したことに基づく企画であります。

本企画の記事は以下1~4のいずれかを満たす投稿としています。

  1. 会則の目的に「会員相互の親睦を図る」とあり、卒業生にできるだけ有用な情報を提供すること
  2. 同じく「関西大学建築学科の発展に寄与」するため、現役学生と卒業生をつなぐ情報であること
  3. 同じく「建築に関する学術・技術の進歩発展に寄与」するための情報であること
  4. 「建築」という単語を入れること

20221030

014 チャリボン

さて、先日のプチ懇親会で「ブックスワップ」という取り組みを行いました。残った本たちをチャリボンというしくみを使って、関大に寄付を行いました。

そして結果のメールが届きましたので、皆様と情報共有します。


千里山建築会様

こんにちは、チャリボンを運営している株式会社バリューブックスです。この度は、「チャリボン」をご活用いただき、誠にありがとうございます。 千里山建築会様よりお送りいただいたお品物の集計が完了しましたので、その結果をご報告いたします。

————————————————————–
・受付日   10月18日
・お値段のついたもの(※1) 12点
・お値段のつかなかったもの(※2)  4点
・査定金額 1243円
・キャンペーン増額金額 0円
・総寄付金額 1243円
・寄付先団体 KANDAI古本募金
・入金予定日 2022年11月15日
————————————————————–
※1 コミックセットになった場合、1セットを1点として計上しております。
※2 梱包状態によって、輸送時に本の状態が変化して、寄付につながりにくくなってしまう場合がございます。今後の梱包の参考として、弊社記事「きれいに詰める梱包テクニック」をご覧いただければ幸いです。
■弊社記事「きれいに詰める梱包テクニック」

上記の寄付金額をKANDAI古本募金に寄付いたします。

 千里山建築会様のお送りいただいたお品物の多くが寄付に繋がり、KANDAI古本募金も活動をもう一歩進めることができます。
この度は大切なお品物をお送りいただき、誠にありがとうございました。

今後も、寄付に活かしたいと思うお品物がございましたら、ぜひまたご利用いただければ幸いです。

 千里山建築会様や、チャリボンを利用される皆さんの「ものを通じてよい寄付をしたい」という思いに応えるために。
私たちも、より一層使いやすいサービスにしていきたいと思っています。

チャリボンの姉妹サイト「VALUE BOOKS」には、スマホで写真を撮ったり書名を検索したりするだけで、査定額の目安が分かるサービスもご用意しています。
よろしければ、送る本の仕分けの参考としてお使いくださいませ。

■ 本の事前査定をしてみる

そのほか、ご不明な点がございましたら、お気軽に下記までお問い合わせください。

新型コロナウィルス感染拡大の懸念から、長い自粛生活が続いておりますが、
一日も早い収束とくれぐれもご自愛くださいますようお祈りいたします。

~ 商品の仕分け・集荷について ~
株式会社バリューブックス
寄付事業部
MAIL:info@charibon.jp


千里山建築会からKANDAI古本募金に寄付することができました!面白い取り組みと思いますので、機会があれば続けたいと思います。今回の投稿は以上です。次回をお楽しみに!

この投稿は2022年5月の総会で、私、市原が会長に推薦された際、所信表明で「HP活用のために任期中に100本の投稿をする」と発言したことに基づく企画であります。

本企画の記事は以下1~4のいずれかを満たす投稿としています。

  1. 会則の目的に「会員相互の親睦を図る」とあり、卒業生にできるだけ有用な情報を提供すること
  2. 同じく「関西大学建築学科の発展に寄与」するため、現役学生と卒業生をつなぐ情報であること
  3. 同じく「建築に関する学術・技術の進歩発展に寄与」するための情報であること
  4. 「建築」という単語を入れること

20221021

011 卒業生の受賞報告です!

みなさんこんにちは!

さて、今回は、建築学科卒業生が、グッドデザイン賞2021を住宅で受賞した、という情報を得ました。

松下一樹さん(22期生荒木研92卒)です。早速連絡を取りまして、インタビューさせていただきました!


市原:松下さんはじめまして。この度は受賞おめでとうございました。

松下:市原さんはじめまして。ありがとうございます! お祝いのお言葉をいただいてとてもうれしいです。

市原:受賞は2021年ということで、これはグッドデザイン賞の方から連絡があったのですか?

松下:いえ、グッドデザイン賞は当初は審査員による推薦形式でしたが、途中から公募形式になりましたので、応募した結果、うれしいことに受賞の運びとなりました。

市原:このGOOD DESIGN AWARDのサイトを見ますと、概要のところに「丸裸の家である」とあり、またその理由も記載されていますね。

松下:これまで設計活動と平行して既存住宅の耐震診断・耐震改修もやってきました。お住まいの方がせっかく耐震診断をして、その後耐震改修をしようとしても、診断の費用は自治体の補助金もあり少額ですが、改修のための工事費は高額になることが多く、改修そのものを断念してしまうケースに何度も立ち会ってきた経験からきています。

耐震改修をしようと思ったら、一般に流通している木造住宅の場合は、内壁や床や天井を取り払わないとそれらの内部にある構造の補強工事そのものができないことがほとんどです。耐震のための構造補強の費用の上に、既存の床・壁・天井の取り壊しと、その後の新しい床・壁・天井の施工、さらに床のフローリングや壁・天井の(ビニール)クロスなどの仕上げの工事費用も必要になってきます。

場合によっては工事中の仮住まいの家賃や、家具を一時的に戸外で保管するためのトランクルームの賃料も必要になります。古い家の耐震改修をしようと思う方は年配の方が多く、年金生活の方も多くいらっしゃいますので、日々の暮らしや将来のための貯蓄以外の耐震改修という思わぬ出費は、とても成し難いのが現状と思われます。

一生に一度の高額な買い物として思い切って購入した家が、まさか地震で壊れるかもしれないとこれほど頻繁に思うことになるなんて、購入当時は思いもよらなかったのではないでしょうか。

もともと大掛かりなリフォーム(リノベーション)・改築をするつもりで資金を用意していらしたのであれば、耐震のための構造補強等の費用自体は全体に占める割合が低くなるので比較的実現し易いと思われますし、実現したケースもあります。

市原:同じサイトの「背景」「経緯とその成果」欄にも書かれていますが、更新とか交換の簡易さというのは魅力ですね。

松下:ありがとうございます。これも先の話の耐震改修と同じで、更新も交換も、場合によっては既存の床・壁・天井などを一度取り壊してから行い、その後それら壊した床・壁・天井を新しく作り直す費用が余計に必要になってしまいます。それがネックとなり、結局それらを行わないという、お住まいの方にも住宅そのものにもよろしくない事態になってしまうこともありますので、それらを解決できたらいいなと、いつも思っていました。

市原:あと、「丸裸にしてウソのない家にしようと考えた」というコメントはすてきだと思いました!

松下:これも本当にいつも思っていることで、良いものを作ろうと真面目にがんばっている住宅・建築産業全体のイメージを、建物のありのままをさらけ出すことでより良いものにできたらと思いますし、お住まいの方にご自身の家のすべてを包み隠さず知っていただきたいです。

現在の建築物はその形式・様式上どうしても隠れてしまう部分がありますが、それも含めて知っていただけたらと思っています。方法はいろいろあっていいと思います。

市原:構造設備の面で、機能性や経済性を重視した建築は、大胆かつ実用的であると思いましたが、グッドデザイン賞といったデザイン面で評価されたことについての感想はいかがでしょうか?

松下:実は、審査員の方々から「美しさへの追求も感じられる」と評価していただいたことが何よりうれしいです。審査資料ではそのことに関して一切アピールしなかったのですが、こうした評価をいただき大変光栄です。設計者として、建物の美しさを追求することは求められなくても当たり前に必要なことと考えていますので、審査員の方々に本当によく見ていただいたと感謝しています。

またデザインとは、意匠だけでなく広く設計全般を意味しますので、構造設備の面での機能性や経済性も設計=デザインとして評価してくださったことがうれしいです。

市原:審査委員の評価という欄がありますが、このサイトに掲載されている他に、審査委員の方からなにか評価書のようなものが送られてきたりしますか?

松下:少なくとも私にはありませんでした。あの欄に書かれていることがすべてで、私にとっては身に余るご評価をいただき大変光栄です。

市原:実際のお施主様の評価はどんな感じですか?

松下:とても喜んでくださっています。お子さんがこの家を気に入ってくださっているそうです。直接お聞きしました。設計者として、こんなにうれしいことはありません。外断熱だったり床暖房があったり、日当たりも良い設計なので、見た目より快適なんです。

市原:関大建築卒業生の活躍は、現役生にも、これから入学する人にもとても励みになると思います。

松下:私がと思うと誠に恐縮ですが、その一助となりましたら幸いです。私も現役生時代に先生方や先輩方の言動やご活躍に触れて大変刺激・励みになりました。

関大建築学科の現役の学生さんも、これから入学する方も、今後のご活躍をお祈り申し上げます。在学中にチャンスがあればコンペやコンテストに是非どんどんチャレンジしてみてください! 仮に失敗しても必ずプラスになります。失敗していいんです。失敗は成功のもとです。あきらめないで続けてください。結果は二の次です。私も「やらないで後悔するよりやって後悔しよう」と応募したら受賞しました。仮に受賞しなかったとしてもやり切った結果であれば後悔は少ないでしょう。ただし、めちゃくちゃくやしいですけどね。

市原:最後に千里山建築会へのメッセージなどいただけますか?

松下:このたびは貴重な機会をくださいましてありがとうございました! こうして関大建築学科卒業生・現役生の輪が内外に広がっていくことを期待しています! 建築業界に関大建築学科生あり!となればうれしいですね。

ありがとうございました。松下さんへの連絡はこちらからどうぞ!

関西大学校友会Facebook‐松下さん受賞の記事



いかがでしたでしょうか?建築学科の卒業生の方は、様々な活躍をされていますね。今後も情報交換の場所としてこのページが活性化できればいいな、と思います。

今回の投稿は以上です。次回をお楽しみに!

この投稿は2022年5月の総会で、私、市原が会長に推薦された際、所信表明で「HP活用のために任期中に100本の投稿をする」と発言したことに基づく企画であります。

本企画の記事は以下1~4のいずれかを満たす投稿としています。

  1. 会則の目的に「会員相互の親睦を図る」とあり、卒業生にできるだけ有用な情報を提供すること
  2. 同じく「関西大学建築学科の発展に寄与」するため、現役学生と卒業生をつなぐ情報であること
  3. 同じく「建築に関する学術・技術の進歩発展に寄与」するための情報であること
  4. 「建築」という単語を入れること

20220907