022  「村野藤吾」建築勉強会(第1学舎エリア編 その3)

千里山建築幹事会では、「もっと千里山キャンパスの建築、特に村野建築を勉強しよう!」ということで、定期的に勉強会を行うことになりました。

村野藤吾の建築の価値をいかに見出していくか?というところに主眼点があります。

そのために、ロケーションや歴史、今の使われ方などをしっかり学んで、その保存や利用につなげたいと思います。

第1学舎エリアその3です。その2はこちら

法文研究室1号棟、2号棟

法文研究室1号棟の入り口。2023年9月2日撮影。
雰囲気のある階段

外壁タイルについて

法文研究室1号棟と2号棟ではよく似ているが違う表情のタイルが使用されています。

法文研究室1号棟の外壁タイル:凸
法文研究室2号棟の外壁タイル:凹
1号棟の足元は少し立ち上がって、通気口があります。第4学舎2号館と同様です。
2号棟の足元はこんな感じで巾木のようなタイル割で地面に潜っています。
法文研1号棟(1959年)と2号棟(1967年)の配置。1号棟のタイルは凸型、2号棟のタイルは凹型

当時のタイルをお借りしました。

1号棟につかわれているのと同じものと思われます。表面のようです。
こちらは裏面。取付ワイヤーのようなものがタイルにつけられています。ワイヤーの根本は斜めにカットされています。
こちらは2号棟に使用されているタイルと同じものと思われます。表面。
こちらが裏面。モルタルが貼り付いています。

法文研究室1号棟のデータ

構造:鉄筋コンクリート造陸屋根5階建
建築面積:449.02㎡
延床面積:1,883.77㎡
竣工年:1959(昭和34)年

法文研究室2号棟のデータ

構造:鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付7階建
建築面積:566.73㎡
延床面積:1,162.12㎡
竣工年:1967(昭和42)年

法文研究室1号棟、2号棟を見学した幹事の意見

  • 廊下の雰囲気が良い。
  • 階段の手すりがオシャレ。
  • 1号棟と2号棟のタイルは見た目は同じ感じだが、凹凸が違う物が使われている。

その4につづく…

20230902