021 「村野藤吾」建築勉強会(第1学舎エリア編 その2)

千里山建築幹事会では、「もっと千里山キャンパスの建築、特に村野建築を勉強しよう!」ということで、定期的に勉強会を行うことになりました。

村野藤吾の建築の価値をいかに見出していくか?というところに主眼点があります。

そのために、ロケーションや歴史、今の使われ方などをしっかり学んで、その保存や今後の利用につながれば、と思います。

第1学舎エリアその2です。その1はこちら

岩崎記念館

岩崎卯一先生の銅像が建物の前にあります。2023年9月2日撮影。
この建物の特徴は窓。1階は凹み、2・3階はツライチ、4階は出っ張っています。
玄関はこんな感じでオシャレ。
昭和57年の航空写真。矢印の建物が岩崎記念館。
昭和50年頃の写真。学生たちが芝生でくつろいでいます。建物のプロポーションが美しく、玄関のキャノピーも軽快。このアングルでの写真は現在撮れません。
玄関部分、外側から内部のホールにかけて、このようなタイル割りになっています。職人技!

岩崎記念館のデータ

構造:鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付4階建
建築面積:639.61㎡
延床面積:2,686.98㎡
竣工年:1974(昭和49)年

1階平面図

岩崎記念館を見学した幹事の意見

  • 仮に建て替えるとしたら、何が不便なんだろう?いろいろな意味でまだまだ使える建物
  • 玄関ホールの床タイルの貼り方は貴重
  • 各階で窓の表情(凹んでいたり出っ張っていたり)が違うデザインは現在では見られない

その3につづく…

20230902