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千里山建築会懇親会・キャンパスツアーのご報告

ご案内させていただきました、懇親会・キャンパスツアーの報告です。

今回は、神戸支部との合同ということで、懇親会・ツアー合わせて20名以上の参加がありました。遠方からのご参加もあり、それぞれ旧交を温める場面もありました。

当日は一高校舎の建て替えに伴うクロージングイベントもあり、そちらもツアーに含めました。案内・解説いただきました西田貫人さん(45期)ありがとうございました。

一高・一中の村野建築は以下からもご参照いただけます。

20240407

032 「村野藤吾」建築勉強会 番外編(一高・一中エリア編)

2024年3月30日(土)に行われました、「草屋根の会 村野建築見学会」に参加して参りました。千里山建築会の幹事会で行っていなかった一高・一中エリアに行くことができました。「草屋根の会」の催しですが、千里山建築会風にレポートします。

※草屋根の会についてはこちらご参考下さい。

上の図で
21:一高校舎2号館(1953)
22:一中校舎1号館(1957)
23:一高校舎3号館(1966)
24:一高校舎1号館(1980)

校舎増築の変遷

一高校舎1号館

ピロティを抜けると、2号館、3号館へと続きます。

一高校舎2号館

一高校舎3号館

一中校舎1号館

一高校舎1号館
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造陸屋根5階建
建築面積:1,541.50㎡
延床面積:6,026.32㎡
竣工年:1980(昭和55)年

一高校舎2号館
構造:鉄筋コンクリート造かわらぶき地下1階付2階建
建築面積:762.21㎡
延床面積:1,946.96㎡
竣工年:1953(昭和28)年

一高校舎2号館(増築分)
構造:木・鉄筋コンクリート造瓦葺地下1階付2階建
建築面積:上記含む
延床面積:上記含む
竣工年:1972(昭和47)年

一高校舎3号館
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根4階建
建築面積:269.82㎡
延床面積:1,066.62㎡
竣工年:1965(昭和40)年

一中校舎1号館
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根3階建
建築面積:508.69㎡
延床面積:1,440.70㎡
竣工年:1957(昭和32)年

感想

  • 会長市原は約40年前この校舎で学びました。この度3号館階段の腰壁が末広がりになっていることに初めて気づきました。取り壊す前に確認出来て良かったです!

20240330

ご卒業おめでとうございます!

今年2024年は、皆さんにとって、大学で学んだことをもとに新しいことに挑戦する年になるでしょう。自分で解決しなければならないことも多いですが、同期の様子を聞いたり、先輩に相談したりすることで、ヒントが得られることもあります。

大学は学びの場であると同時に、人とのつながりが育まれる場です。

千里山建築会は関西大学建築学科の同窓会です。皆さんも「同窓の輪」に加わり、会社以外の、もう一つのネットワークを持っておきませんか?

関西大学建築学科は開設から50年を超え、卒業者数は約6,600人、社会に出ると、建築業界を中心に幅広い分野で活躍する関西大学建築学科のOB、OGに出会うはずです。

ぜひ、千里山建築会にご入会ください!

年会費

1,000円(ただし今年度卒業生は無料)
4年ごとの総会開催時に4年分:4,000円を徴収、次回総会は2026年

卒業記念特典

今、ご入会の新卒生会員は、2023〜2025年度3年分の会費が無料

会員向け活動

  • ウェブサイトでの情報発信・会報の発行(年1回程度)
  • 4年に一度、総会・懇親会を開催
  • 毎年スプリングフェスティバル時に懇親会等を開催
  • その他、見学会、講演会等を計画中(開催に関しては上記ウェブサイトで随時お知らせします)

お願い

卒業後、連絡先の変更があった場合は、こちらからぜひお知らせください。

20230319

千里山建築会懇親会2024のお知らせ

2024年4月7日(日)校友会スプリングフェスティバルにおいて、千里山建築会懇親会を予定しています!

校友会ホームカミングデー ~2024スプリングフェスティバル~ が開催されます。

校友会特設サイト

例年同様、(大学の配慮により)教室を使用して、組織の総会・懇親会、ゼミ・クラブの懇親会が開催できます。

千里山建築会では懇親会を以下の要領で行います。
※今回は校友会神戸支部さまと一部合同を予定しています。

場  所:第2学舎1号館3階A302教室
以下クリックすると拡大します。

タイムテーブル
12:00 懇親会開始
     ※チャリボン行います。
      チャリボンについてはこちらご参照ください。
13:00 見学ツアー(正門時計塔前スタート)チャリボン終了
14:00 会場完全撤収
14:30 見学ツアー終了~流れ解散

懇親会費:1,000円(同伴者は無料)
※神戸支部の方で懇親会参加者も同様

申込フォーム
https://forms.gle/x24AccnjWdgak4aB8 

031 「村野藤吾」建築勉強会(誠之館エリア編)

さて、昨年9月から月に1度行ってまいりました勉強会も最終日となりまして、誠之館エリアをご紹介します。

クリックすると大きくなります

上の図で
14:誠之館2号館(1962)
15:誠之館3号館(1962)
16:KUシンフォニーホール(1962)
  ※旧名称誠之館4号館(特別講堂)
17:誠之館3号館和室(1962)
18:誠之館3号館新館(1968)

3号館新館竣工直後(昭和43年6月)の航空写真ではこのように配置されていました。

誠之館2号館・3号館

誠之館2号館の外観。1階の黒い部分は増築。
外廊下部分の手すりが錆びています。管理者さんメンテナンスしてあげてください!
この渡り廊下の屋根が不思議
屋根が右に左に傾いています。水勾配・排水を考慮した、意図的なデザインと思われます。

誠之館3号館和室

千里山キャンパス唯一の村野日本建築
スリットを入れて、その部分に釘を打つようにされています。

KUシンフォニーホール(特別講堂)

特別講堂です。入り口庇は増築されたものです。
内観です。独創的な空間になっています。サークル活動で利用していた学生は「すごく使いやすくて良いホール」と気に入っているようでした。
側面部分の外観
後ろ正面。以前はこの部分に工学部からつながる「斜めの階段」があった。こちらも入口として利用できる。
屋上の形は防水工事泣かせです。
誠之館の横に立っている凜風館の屋上から夕景を撮影。

誠之館各棟のデータ

誠之館2号館
構造:鉄筋コンクリート・鉄骨造陸屋根・亜鉛メッキ鋼板葺2階建
建築面積:529.00㎡
延床面積:1,057.98㎡
竣工年:1962(昭和37)年

誠之館3号館
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根4階建
建築面積:321.34㎡
延床面積:1,210.28㎡
竣工年:1962(昭和37)年

誠之館3号館(和室)
構造:木造亜鉛メッキ鋼板葺平家建
建築面積:70.75㎡
延床面積:70.75㎡
竣工年:1963(昭和38)年

誠之館3号館(新館)
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄骨造陸屋根地下1階付5階建
建築面積:668.34㎡
延床面積:2,960.27㎡
竣工年:1968(昭和43)年

KUシンフォニーホール(特別講堂)
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根4階建
建築面積:556.68㎡
延床面積:1,059.38㎡
竣工年:1962(昭和37)年

誠之館エリアを見学した幹事の意見

  • 2号館と3号館の渡り廊下の屋根傾斜が、意図的な設計なのか経年によるものかが謎。ただ、経年劣化ではあれほどゆがまないし、雨勾配を考えると意図的な設計の可能性が高い。そうであれば少しやりすぎな気もするが、甲南女子大学の渡り廊下とも比較してみたい。
  • 2号館の1階鉄骨造増築部分はデザイン的にもマッチしている。3号館は元々1階のスチール部分が黒く塗装されていて、違和感が無い。
  • 2号館のタイルは部分的に裏面を表側にしたり、面白い仕上げとなっている。
  • KUシンフォニーホールは室内の雰囲気がすばらしい。

勉強会はこれで終わりです。いかがだったでしょうか?今後は関大キャンパス以外の村野建築見学なども企画する予定です。

20230127

030 「村野藤吾」建築勉強会(第4学舎エリア編 その2)

第4学舎1号館を通って、2号館にやってまいりました。教室や製図室のあるこのエリア、建築学科卒業のみなさんは、馴染みの建物ではないでしょうか?前回の投稿その1はこちら。

建設当時の増築手順

1号館竣工後、2号館は平面的に時計回りに増築された。まず2号館(本館棟)という名称で教室が新築された。以後2回に分けて教室が増築されて行った。現在の中庭にある「大教室棟」(現在の名称は研究棟別館)は昭和42〜3年頃に一部解体され、研究棟が増築された。

以下2号館増築の経緯を示す当時の写真があったので追っかけてみましょう。下の写真の番号と上の図の番号が同じ部分になります(写真はクリックすると拡大します)

現在

2013(平成25)年に耐震改修・リニューアル・バリアフリー化などが行われた。

第4学舎2号館のデータ

第4学舎2号館(本館棟)
構造:鉄筋コンクリート・鉄骨造陸屋根地下2階付6階建
建築面積:950.3㎡
延床面積:4,817.07㎡
竣工年:1964(昭和39)年

第4学舎2号館(増築分)
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根5階建
建築面積:187.72㎡
延床面積:937.68㎡
竣工年:1966(昭和41)年

第4学舎2号館(増築分)
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根5階建地下1階
建築面積:668.59㎡
延床面積:3,635.5㎡
竣工年:1967(昭和42)年

第4学舎2号館(研究棟)
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根5階建地下2階塔屋1階
建築面積:1,662.77㎡
延床面積:10,854.94㎡
竣工年:1969(昭和44)年

第4学舎2号館(大教室棟)
構造:鉄骨造アスファルト防水屋根2階建
建築面積:376.51㎡
延床面積:753.02㎡
竣工年:1964(昭和39)年

第4学舎2号館を見学した幹事の意見

  • 1号館から2号館へ入った入り口にある階段は、1階のところが縦穴区画の防火扉で、階段が認識できなくなっている。
  • その階段から2階ホールに向って登る途中の踊り場が回り階段のようだが入子みたいで、こんな処理はあまりしないと思う。
  • 2階ホールで見える階段も、少し浮き上がったようなデザイン。
  • 中央にあるトイレの下部を隠すようにしているが、敢えて剥き出しにした方が面白い。
  • その他、みなさん当時の記憶と照らし合わせて、変わったとことや変わっていないところを楽しんでいました。

本年の活動はこれで終わりです。年明けの幹事勉強会は2024年1月27日(土)に誠之館エリアを回る予定です。みなさま良いお年を!

20231209

029 「村野藤吾」建築勉強会(第4学舎エリア編 その1)

千里山建築幹事会では、「もっと千里山キャンパスの建築、特に村野建築を勉強しよう!」ということで、定期的に勉強会を行うことになりました。

村野藤吾の建築の価値をいかに見出していくか?というところに主眼点があります。

そのために、ロケーションや歴史、今の使われ方などをしっかり学んで、その保存や今後の利用につながれば、と思います。前回の勉強会はこちら。

第4回目となったこの勉強会、今回は我らがまなびや第4学舎エリアです。2023年12月9日に見学しました。

まずはこのキャンパスマップから。

第4学舎エリアは赤丸の部分で見学した村野建築は以下。それでは行ってみましょう!

  • 第4学舎1号館 図中⑪
  • 第4学舎2号棟 図中⑫
  • 第4学舎2号棟大教室棟 図中⑬ 

第4学舎1号館

1960(昭和35)年撮影。赤矢印の白い建物の細いシルエット部分が個人研究室、太いシルエット部分が教室・研究室部分、階段室と渡り廊下でつながっている。
右側に見える低層棟群は「工学部実験実習場」

天六学舎から千里山キャンパスへの移転

技術者を求める時代の要請に応え、1958(昭和33)年4月、工学部が設置された。当初は天六学舎で開講していた。上記写真のように千里山キャンパスに、まず実験実習場が1959(昭和34)年4月から工事が始まり、1960(昭和35)年3月に完成、同9月に第4学舎1号館が竣工し、工学部が千里山キャンパスへ移転した。

増築・耐震改修

第4学舎リノベーションの一環として、2017(平成29)年に1号館の増築・耐震改修が行われました。

増築・耐震改修の概略図
・既存1号館の玄関前に建物を新築する。
・既存建物と新築建物をダンパーで繋ぐ(既存建物を新築建物で支える)
・既存建物は脆いので引張ワイヤーを各階の天井スラブに、また補強プレートを各階長手外壁部分に設置して強度を上げる。
新築建物と既存建物を繋ぐダンパー
3階の平面図。赤い矢印部分にダンパーが設置されている。
1階平面図。既存建物の玄関部分で新築建物と一体化させている。

第4学舎1号館のデータ

1960(昭和35)年竣工部分
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付5階建
建築面積:1,596.75㎡
延床面積:6,689.25㎡
竣工年:1960(昭和35)年

増築部分
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付5階建
建築面積:333.23㎡
延床面積:1,302.09㎡
竣工年:2017(平成29)年

第4学舎1号館を見学した幹事の意見

  • 建物を残すために増築部分と繋ぐ発想が素晴らしい!
  • 教授棟部分のエントランスロビーは竣工当時の状態がほぼ残っていて、そこから階段への雰囲気が良い。
  • 教室棟部分と教授棟部分は階高が違って、その間の階段室がこれまた不思議なつくりになっている。

その2につづく…

20231209

028 「村野藤吾」建築勉強会(第3学舎エリア編 その2)

第3学舎エリア2回目は関大会館になります。この建物は法人部門ですので入館には許可が必要です。それでは行ってみましょう!

第3学舎その1はこちら

関西大学会館

屋上平面図
3階平面図ですが、どの階もこんな感じです。

関西大学会館のデータ

構造:鉄筋コンクリート造陸屋根5階建地下1階付
建築面積:1,287.00㎡
延床面積:5,699.73㎡
竣工年:1965(昭和40)年

関西大学会館を見学した幹事の意見

  • 螺旋階段はフォトジェニック!どこから撮っても絵になりますね。
  • 螺旋階段の短い方の柱は気づかなかった。
  • 屋上庇のタイル落下防止ネットが劣化して意味がなくなっている。
  • 塗装の剥がれなど、メンテナンス不足が目立つ…
  • 関係ないけど、梅田方面はビルが立ちすぎ!

20231111

027 「村野藤吾」建築勉強会(第3学舎エリア編 その1)

勉強会が3回目となりました。

今回は第3学舎エリアです。

  • 第3学舎1号館 図中⑲
  • 関西大学会館  図中⑳

第3学舎1号館

この建物は1968(昭和43)年に竣工しています。前回取り上げた経商研究棟のⅡ期工事と同時竣工です。経商研究棟のⅡ期竣工当時の建物名称は「社会学部研究室」でした。前回の投稿はこちら。

昭和44〜45年頃の全景写真
別の角度から(竣工当時の写真)
竣工当初のロビー。2階部分も含めて開放感のある空間(現在は間仕切りされたのが残念)。
これまでの勉強会でも記載されてきた、教室扉と欄間窓のデザイン。
少し浮き上がって見える(見せる)階段もあちこちにある村野建築の特徴
厨房に続くスロープ(現在でも活用されている)

第3学舎1号館は2015(平成27)年に耐震改修・リノベーションが完了しました。これは社会学部創設50周年に向けての取り組みで、社会学部のウェブサイトに詳しい記述があります。「関西大学社会学部のあゆみ」こちらをご参照ください。

社会学部開設50周年で設置された歴史コーナー
千里山遊園時代から残っていた池から第3学舎1号館を望む。当時の学生が何かの活動をしている模様。
増築が進んで複雑になった学舎の1階平面図(赤いラインが本来の1号館外壁)

第3学舎1号館のデータ

構造:鉄骨鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付5階建
建築面積:1,295.05㎡
延床面積:5,633.04㎡
竣工年:1968(昭和43)年

第3学舎1号館を見学した幹事の意見

  • 中央階段の竪穴区画はシャッターにするか、もう少し細いデザインに出来なかったのだろうか?
  • 竣工当時のエントランスロビーの雰囲気が良い。応接室に区切ってしまっているのは残念。
  • 改修で吹き抜けを塞がなければならなかったのは残念。掃除しないと…
  • 模型の展示や学舎、学部発展の展示コーナーが素晴らしい。建築学科のある第4学舎にこそ必要。
  • 教室の入り口扉と上部窓のデザインが第2学舎と同様になっていて面白い。第2学舎は木製扉だが、第3学舎は鉄扉になって防音効果も上がっているだろう。
  • 第1学舎3号館同様不思議な階段…

その2につづく…

20231111

026  「村野藤吾」建築勉強会(第2学舎エリア編 その3)

今回はあまり馴染みのない建物・経商研究棟という建物で、その全景を撮ろうとしたのですが、紅葉真っ盛りの銀杏並木に阻まれてしまいました。千里山キャンパスは紅葉真っ盛りでした!

第2学舎エリアその2はこちら

経商研究室棟

矢印の建物が経商研究室棟。2期に分けて建てられた。恐らく関大会館から撮影されたこの写真に写っている建物は以下の通り(クリックで拡大します)。
①第2学舎1号館(1936 ?)
②第2学舎2号館(1957・村野)
③円神館(1964・村野)
④新体育館(1963・村野)
⑤誠之館茶室(1962・村野)
⑥簡文館(1955・村野)
個人研究室なので、(使える面積を減らさないため)外ブレースによる耐震改修となりました。
ブルーシートをかけて一時物置場となっているが、こういったモノは管理上も美観上も片付けた方が良いでしょう。
平面図で3箇所の入り口を確認してみてください。(クリックで拡大します)
①〜③は増築の順番、緑の矢印は名神高速道路との離隔距離(それぞれ後述)。

経商研究室棟のデータ

さて、この建物はⅢ期に分けて建てられたのですが、その建て方が変わっているので、少し補足しておきます。

①1966(昭和41)年竣工部分-経済学部商学部研究室

構造:鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付6階建
建築面積:565㎡
延床面積:3,170.17㎡

上記平面図の①の部分が竣工(写真赤矢印部分)した後の写真。1967(昭和42)年6月撮影。増築する予定があることが外壁面からわかる。
②1968(昭和43)年竣工部分-経済・政治研究所

構造:鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付6階建
建築面積:276.26㎡
延床面積:1,669.31㎡

上記平面図の②の部分が竣工(写真赤矢印部分)した後の写真。1970(昭和45)年8月撮影。Ⅰ期工事と少し離れて建てられている。社会学部開設に伴って、左に見える白い建物「第3学舎1号館」と同時に建てられた。竣工当時の名称は「社会学部研究室」。
③1974(昭和49)年竣工部分-経済学部商学部研究室

構造:鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付6階建
建築面積:186.45㎡
延床面積:1,118.7㎡

上記平面図の③の部分が竣工(写真赤矢印部分)した後の写真。1984(昭和59)年3月撮影。Ⅰ期工事とⅡ期工事部分を繋ぐように増築されたことがわかる。

経商研究室棟を見学した幹事の感想

  • エントランスの風除室を増築して上手く使っている(意匠は少しリッチな雰囲気だが…)
  • 階段を薄く見せようとする工夫がすごい。こんな仕事は今はしないだろう。
  • Ⅲ期に分けて増築された理由、間を空けて最後に繋ぐような順序にした理由、雁行している理由(これは名神高速道路との必要離隔距離の関係かもしれない)など謎が多い…

20231007