前田副会長主催の「草屋根の会」で企画されたこのツアーに、千里山建築会会長として参加してまいりました。
主たる目的は「芝棟」を直に見ること。併せて青森、岩手の豊かな自然と建築に触れる内容となっており、見学先は盛りだくさんです!
- 三内丸山遺跡/青森県立美術館
- 弘前れんが倉庫美術館
- オガールイン(宿泊)
- 千葉家住宅
- 遠野ふるさと村
- 山口の水車小屋
- デンデラノ
- 伝承園
- 伊藤家住宅
青森県と岩手県を縦断する総走行距離314.6kmのバスツアーです。
三内丸山遺跡/青森県立美術館
旅のはじまりはこちらです。北海道・北東北の縄文遺跡群として世界遺産に登録されているものの一つになります。草屋根メンバーは自由行動で隣接する青森県立美術館に行くことも可能です。私は縄文文化に非常に興味があるので、ボランティアガイドによる遺跡ガイドに参加しました。










右:大型掘立柱建物(復元)、こちらは芝棟の茅葺き屋根を葺替え工事中
- 発掘された広さは42ha
- ダンボール4万箱分の出土品(土偶2,000、土器6,000、破片はその10倍以上)
- 建物跡は600くらい発見された
- 発掘はまだ4割くらい
- 100戸くらいの住居があったのでは?(一戸あたり5人居住として500人くらいの集落跡か?)
- 建っている場所は実際だが屋根形状は想像
- 住居跡地には囲炉裏跡もあった
この遺跡には3箇所の「捨て場」があり、それぞれ、「北盛土」「南盛土」「北の谷」と呼ばれています。
「北盛土」には土器や石器が土と一緒に捨てられた場所で、壊れた土器が広がっている様子が見学できます。
「南盛土」は大量の土器・石器、土偶やヒスイ製の玉などが土と一緒に1,000年間にわたって捨てられ、丘のようになっています。
「北の谷」は水分が多く、空気からも遮られていたため、木製品、漆器、動物や魚の骨、植物の種子などが残っていたようです。
このように場所によって「捨て分け」されていた理由や目的が知りたかったのですが、わからないとのことでした。

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弘前れんが倉庫美術館
縄文文化を離れて、バスで1時間ほど南西へ下った弘前に到着。
もともとは1923(大正12)年、弘前生まれの実業家・福島藤助によって、(水が豊かで綺麗な場所だったので)日本酒の醸造所として建設されました。当時では珍しい煉瓦造にこだわった理由は、「かりに事業が失敗しても、これらの建物が市の将来のために遺産として役立てばよい」という福島氏の想いだったそうです。
その後、1954(昭和29)年にはりんごの発泡酒であるシードル工場として、続く1960(昭和35)年から1965(昭和40)年までは、ニッカウヰスキー弘前工場として操業されました。
工場としての役割を終えた後は、吉井酒造株式会社が所有、管理していましたが、1980年代末頃から「煉瓦館再生の会」活動により、建物の活用をめぐってさまざまな検討がされました。
2001(平成13)年、当時の吉井酒造の社長・吉井千代子と弘前市出身の美術家・奈良美智の出会いがきっかけで、2002(平成14)年、2005(平成17)年、2006(平成18)年と3回にわたって奈良の展覧会が開催されました。市民ボランティアが中心となって運営したこれらの展覧会には全国から延べ15万人以上が訪れました。
この展覧会がきっかけとなり、2015(平成27)年に、弘前市が土地と建物を取得し、文化の交流拠点として整備されることが決定。2020(令和2)年に「弘前れんが倉庫美術館」として開館、国内外のアート、弘前・東北地方の歴史や文化と向き合う堂時代の作品の収集・展示されています。
そのほか、美術関連の図書、展覧会カタログ、地元弘前をはじめ郷土関連の図書が、自由に閲覧でき、調べものや勉強のためのワークスペースとしても活用できるという施設になっています。(以上パンフレット及びHPから抜粋)
大正から令和まで100年以上もの間、建物が活用されているのは素晴らしいことだと感じました。











上右:間接照明を兼ねた階段手すり
下:壁はレンガの上にコールタール、美術館の壁としても黒いまま使用
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オガールイン
弘前れんが倉庫美術館の見学を終えて、高速道路に乗り約2時間、岩手県紫波町にあるホテル「オガールイン」にて宿泊となりました。
こちらウェブサイトにはこう記載されています。
紫波町は、JR紫波中央駅前の町有地10.7haを中心とした都市整備を図るため、町民や民間企業の意見を伺い、平成21年3月に議会の議決を経て紫波町公民連携基本計画を策定しました。この基本計画に基づき、平成21年度から紫波中央駅前都市整備事業(オガールプロジェクト)が始まっています。
オガールという造語は、「紫波中央駅前(紫波の未来を創造する出発駅とする決意)とフランス語で駅を意味する「Gare」(ガール)」+「紫波の方言で【成長】を意味する【おがる】」
こちら見学は翌日早朝からになりまして、夕方良い時間になりましたので、併設する居酒屋「炭焼炉端 二代目真魚板」にて夕食会です。ここで岩手県建築士会女性委員会のみなさんが合流され、情報交換・親睦を深めることができました!
その2へ続く
20250607
