030 「村野藤吾」建築勉強会(第4学舎エリア編 その2)

第4学舎1号館を通って、2号館にやってまいりました。教室や製図室のあるこのエリア、建築学科卒業のみなさんは、馴染みの建物ではないでしょうか?前回の投稿その1はこちら。

建設当時の増築手順

1号館竣工後、2号館は平面的に時計回りに増築された。まず2号館(本館棟)という名称で教室が新築された。以後2回に分けて教室が増築されて行った。現在の中庭にある「大教室棟」(現在の名称は研究棟別館)は昭和42〜3年頃に一部解体され、研究棟が増築された。

以下2号館増築の経緯を示す当時の写真があったので追っかけてみましょう。下の写真の番号と上の図の番号が同じ部分になります(写真はクリックすると拡大します)

現在

2013(平成25)年に耐震改修・リニューアル・バリアフリー化などが行われた。

第4学舎2号館のデータ

第4学舎2号館(本館棟)
構造:鉄筋コンクリート・鉄骨造陸屋根地下2階付6階建
建築面積:950.3㎡
延床面積:4,817.07㎡
竣工年:1964(昭和39)年

第4学舎2号館(増築分)
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根5階建
建築面積:187.72㎡
延床面積:937.68㎡
竣工年:1966(昭和41)年

第4学舎2号館(増築分)
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根5階建地下1階
建築面積:668.59㎡
延床面積:3,635.5㎡
竣工年:1967(昭和42)年

第4学舎2号館(研究棟)
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根5階建地下2階塔屋1階
建築面積:1,662.77㎡
延床面積:10,854.94㎡
竣工年:1969(昭和44)年

第4学舎2号館(大教室棟)
構造:鉄骨造アスファルト防水屋根2階建
建築面積:376.51㎡
延床面積:753.02㎡
竣工年:1964(昭和39)年

第4学舎2号館を見学した幹事の意見

  • 1号館から2号館へ入った入り口にある階段は、1階のところが縦穴区画の防火扉で、階段が認識できなくなっている。
  • その階段から2階ホールに向って登る途中の踊り場が回り階段のようだが入子みたいで、こんな処理はあまりしないと思う。
  • 2階ホールで見える階段も、少し浮き上がったようなデザイン。
  • 中央にあるトイレの下部を隠すようにしているが、敢えて剥き出しにした方が面白い。
  • その他、みなさん当時の記憶と照らし合わせて、変わったとことや変わっていないところを楽しんでいました。

本年の活動はこれで終わりです。年明けの幹事勉強会は2024年1月27日(土)に誠之館エリアを回る予定です。みなさま良いお年を!

20231209