千里山建築幹事会では、「もっと千里山キャンパスの建築、特に村野建築を勉強しよう!」ということで、定期的に勉強会を行うことになりました。
村野藤吾の建築の価値をいかに見出していくか?というところに主眼点があります。
そのために、ロケーションや歴史、今の使われ方などをしっかり学んで、その保存や今後の利用につながれば、と思います。前回の勉強会はこちら。
第4回目となったこの勉強会、今回は我らがまなびや第4学舎エリアです。2023年12月9日に見学しました。
まずはこのキャンパスマップから。
第4学舎エリアは赤丸の部分で見学した村野建築は以下。それでは行ってみましょう!
- 第4学舎1号館 図中⑪
- 第4学舎2号棟 図中⑫
- 第4学舎2号棟大教室棟 図中⑬
第4学舎1号館


右:竣工直前の写真
天六学舎から千里山キャンパスへの移転
技術者を求める時代の要請に応え、1958(昭和33)年4月、工学部が設置された。当初は天六学舎で開講していた。上記写真のように千里山キャンパスに、まず実験実習場が1959(昭和34)年4月から工事が始まり、1960(昭和35)年3月に完成、同9月に第4学舎1号館が竣工し、工学部が千里山キャンパスへ移転した。


右写真のピロティの階段は、下の部分が現在はブロックで塞がれている。




増築・耐震改修
第4学舎リノベーションの一環として、2017(平成29)年に1号館の増築・耐震改修が行われました。

・既存1号館の玄関前に建物を新築する。
・既存建物と新築建物をダンパーで繋ぐ(既存建物を新築建物で支える)
・既存建物は脆いので引張ワイヤーを各階の天井スラブに、また補強プレートを各階長手外壁部分に設置して強度を上げる。




右上・右下:引張ワイヤーの端部
左下:天井部分に見える引張ワイヤー(黒い線)





第4学舎1号館のデータ
1960(昭和35)年竣工部分
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付5階建
建築面積:1,596.75㎡
延床面積:6,689.25㎡
竣工年:1960(昭和35)年
増築部分
構造:鉄筋コンクリート造陸屋根地下1階付5階建
建築面積:333.23㎡
延床面積:1,302.09㎡
竣工年:2017(平成29)年
第4学舎1号館を見学した幹事の意見
- 建物を残すために増築部分と繋ぐ発想が素晴らしい!
- 教授棟部分のエントランスロビーは竣工当時の状態がほぼ残っていて、そこから階段への雰囲気が良い。
- 教室棟部分と教授棟部分は階高が違って、その間の階段室がこれまた不思議なつくりになっている。
その2につづく…
20231209
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